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陶芸家、小林雄一、西山奈津のホームページの中の陶器ができるまでについて説明しているページ

土作り 陶芸家、小林雄一、西山奈津のホームページの中の陶器ができるまでについて説明しているページの中の土作りの枠

原土(山で掘ったままの陶土)を木槌でたたき、粉砕しているところ。フルイに通る大きさに砕く。かなりの重労働
原土(山で掘ったままの陶土)を叩き、フルイに通る大きさに砕く

陶芸家、小林雄一、西山奈津のホームページの中の陶器ができるまでについて説明しているページの中の土作りの説明

close up!!

食器などは処理も終わり、練られた市販の土のを買ってきて使っていますが、酒器、茶器を作る土には掘ってきた原土を自分たちで処理して使っています。
土作りの手法は「水簸」と「ハタキ」という方法があり、 水簸は石ころほどの大きさに砕いた粘土を水に入れてかき混ぜ、溶かし、フルイにかける方法で、効率よくアクや不純物が取れます。
一方、ハタキはただひたすら原土をフルイに通るまで叩き、水を加えて練り、寝かします。

水簸とは違い砂や小石など、もともと入っている物、成分を必要以上に取り除かないため土本来の荒々しさが残り、味が出ます。ハタキ土は水簸土より手間も時間もかかりますが、荒々しく凄みのある自然のままの表情は、何にも代えがたい魅力だと思います。




市販の土ならそのまま成形に、原土を使うときは長いと3年ほど寝かせないと使えない場合もあります。

成形陶芸家、小林雄一、西山奈津のホームページの中の陶器ができるまでについて説明しているページの中の成形の枠

陶芸の成形技法のひとつ、「手びねり」という技法で作っているところ。粘土をひも状に延し、一段ずつ積み上げ形にしていく。
手びねりによる成形

陶芸家、小林雄一、西山奈津のホームページの中の陶器ができるまでについて説明しているページの中の成形の説明

ロクロ、手びねり、刳り貫き、型起こし、鋳込み等、成形にもいろいろあり、それぞれできるまでの手間、時間、できる形が違います。

粘土は完成までに一割から二割ほど収縮するので、ある程度厚みが均等でないと乾燥中、焼成中に割れてしまいます。なので形ができた後は削って厚みを整えたり、逆に削らなくてもいいように成形の時点で作りこみます。

 



3,4日かけ半乾きにします。全体が均一に乾くように管理しながら乾燥させます。

削り、細工陶芸家、小林雄一、西山奈津のホームページの中の陶器ができるまでについて説明しているページの中の削り、細工の枠

陶芸の制作技法のひとつ、ロクロでの削り作業をしているところ。湿台(しった)と呼ばれる台に伏せて裏側の余分な粘土を削り、均等な厚さにする。
ロクロ成形後の削り作業

陶芸家、小林雄一、西山奈津のホームページの中の陶器ができるまでについて説明しているページの中の削り、細工の説明

乾いたあとは削って生地を均一な厚みにします。

その後、生地自体に装飾をする場合は生地が生乾きの間に細工します。

泥を掛ける、取っ手をつける、櫛目、鎬、象嵌等伝統的なものから作家独自のものまで細工は様々です。



約2週間ほどかけてゆっくりと乾燥させます。急いで乾かすと割れてしまいます。大きなものは1カ月かけるものもあります。

素焼陶芸家、小林雄一、西山奈津のホームページの中の陶器ができるまでについて説明しているページの中の素焼きの枠

陶芸の工程のひとつ、「素焼」の窯出し風景。750度前後で焼き、釉薬が吸着する素材に変化させる。
素焼きの窯出し

陶芸家、小林雄一、西山奈津のホームページの中の陶器ができるまでについて説明しているページの中の素焼きの説明

生地自体に施す仕事が終わったら完全に乾燥させて一回焼きます。

750度前後で焼いて、吸水性があり割れにくい生地に変化させ、薬がけに備えます。




素焼きをしながら釉薬も作ります。釉薬の原料自体は1ヶ月前位からアク抜き、フルイ通しなどの処理をします。

釉薬作り陶芸家、小林雄一、西山奈津のホームページの中の陶器ができるまでについて説明しているページの中の釉薬作りの枠

釉薬を合わせている所。釉薬とは石、土、灰、金属などの原料何種類かを混ぜ、焼成に合った温度帯で溶ける様調合した、焼くとガラス質になる陶器に施す物。陶器の強度を上げるコーティングとしての役割もある。
釉薬作り

陶芸家、小林雄一、西山奈津のホームページの中の陶器ができるまでについて説明しているページの中の釉薬作りの説明

close up!!

素焼きが終わったら薬がけをするのでその釉薬を作ります。

釉薬は、石、土、灰、金属などの原料何種類かを混ぜ合わせ、焼成に合った温度帯でガラス状に溶けるよう調合したもので、陶器をコーティングし強度を上げる役割を持ちます。

単体だと溶けない原料どうしを混ぜることで共溶媒効果で溶けるようになり、ガラス質の釉薬となります。

益子では石類は限られた物しか取れないため、ワラ、モミを燃やした灰を主原料としたものがあります。

それにならって自然にある草木を燃やし、丹念にアク抜きをして釉薬の原料としています。

それらの天然灰で調合した「灰立て」の釉薬をメインで使っています。

天然原料は安定せず扱いは難しいものの、その原料独特の色合いはもちろん質感にも違いが出ます。

粘土同様、天然物の良さは天然物でしかだせません。自然な深い色合いにこだわっています。



1日後、窯が冷めたら出し、生地を綺麗に掃除して絵付け、薬がけに入ります。 

絵付、薬掛け陶芸家、小林雄一、西山奈津のホームページの中の陶器ができるまでについて説明しているページの中の絵付け、薬掛けの枠

陶芸の作業工程のひとつ、薬がけ。絵付けした素焼生地に蝋を塗り撥水作用を施し、織部釉を柄杓で流し掛け、窓絵にしている。青織部という
絵付け、ロウ抜き後の薬掛け

陶芸家、小林雄一、西山奈津のホームページの中の陶器ができるまでについて説明しているページの中の絵付け、薬掛けの説明

絵付をする場合、絵具だけでは発色しないので必ず釉薬をかけます。(例外もあります)透明感のある釉薬を使い、生地に書いた絵を見せるので下絵といいます。(上絵と呼ばれるものは本焼後、陶器として完成された器に絵を焼きつけたものをいいます。)

釉薬は焼くとガラス質に溶ける粉ですが、粉のままでは生地につかないので水に溶いた釉薬を吸水性がある素焼生地にかけて吸着させます。

釉薬の種類も様々あり釉薬自体に色がついている色釉や、透明感がない下地が見えない釉薬もあるので絵付は施さないものあります。

柄杓で流しかけたり、そのまま生地を浸したり、釉薬を多種使う場合は筆でぬったり、混ざってほしくないところにロウをぬって撥水させたりと、釉薬のかけ方にも色々あります。



1週間程かけて絵付け、薬がけをします。窯の大きさ、薬がけの工程の多さで期間もかわります。

本焼陶芸家、小林雄一、西山奈津のホームページの中の陶器ができるまでについて説明しているページの中の本焼の枠

陶芸の作業工程のひとつ、本焼。その中でも一番大事な「攻焚き」と呼ばれる高温度の時間帯。釉薬が程よく溶ける様、発色が雰囲気良く焼ける様、炉内の雰囲気を調整する。陶芸家はここで一番神経を尖らせる。
本焼の終わり間近、攻焚き

陶芸家、小林雄一、西山奈津のホームページの中の陶器ができるまでについて説明しているページの中の本焼きの説明

close up!!

焼物は最後の焼きですべてが左右されます。粘土の個性、釉薬の個性を引き出すにはなんといっても焼が最重要です。素材にこだわっても良さを引き出せなければ意味がありません。

焼くといってもただ温度を上げて釉薬を溶かすだけじゃ意味がありません。生地の芯まで熱が入るようじっくりと時間をかけて焼き、生地と釉薬をじっくり反応させます。

焼き方は素材によって、やりたいことによって全部変わります。炎の強さ、炉内の雰囲気、焼き時間すべてに気を払って焼いていきます。時には粘土と釉薬との相性の悪ささえも引き出してしまうときもあり、すべてが世に出るわけではありません。

成形した時の粘土の柔らかさ、削っている時の硬さ、その時々を記憶しつつ本焼で完成される色合い、質感などの土と釉薬との相性、それらがバッチリ合った時の一体感は焼物でしかできない表現だと思います。



3,4日後に窯だし。

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最後の処理陶芸家、小林雄一、西山奈津のホームページの中の陶器ができるまでについて説明しているページの中の最後の処理の枠

窯から出てきた作品を検品、底磨りしているところ。窯出し直後は土がザラザラしているためヤスリで磨って滑らかにする。
底磨り

陶芸家、小林雄一、西山奈津のホームページの中の陶器ができるまでについて説明しているページの中の最後の処理の説明

窯から出したら出来を確認し、ヤスリで磨って底のザラツキを処理したら完成です。

1ヶ月から1ヶ月半ほどかけてようやく完成となります。作品にかけた思いが一気に結果になってでてきます。

窯だしは不安であり、なにより楽しみな瞬間です。このために陶芸をやっているといっても過言ではないくらいドキドキワクワクします。